LIFE IS ARABESQUE

インターネット上でまだ話されていないこと

おでかけログ20230308(2)~日産スタジアム、神明神社編~

この記事は、

の続きの記事となっています。

 

何もない日の日産スタジアムを歩く

 前回終わりでも書いたように、鶴見で美味しいご飯を頂いた後に小机駅に向かいました。新横浜駅と並んで、日産スタジアムの最寄り駅になります。

平日の本当に何の予定も入っていない日を狙って来たので私以外に降りる人は居ないんじゃないか…と思い上がっていた所、5~6人ぐらいのスケボー少年たちがホームに降り立って早々に板を転がして車掌さんに怒られているのを観測しました。元気そうでいいなと思いましたね(本当に思ってる?)。

今回は「聖地巡礼」という事で日産スタジアムに向かうのですが、それでは一体何の聖地なのか?というと、ビジュアルノベルNormalize Human Communication(通称のまひゅ)の聖地になります。

2009年に『むきりょくかん。』にて吉村麻之氏によって公開されたこのビジュアルノベル、原作はFlashのサポート終了によって読む事が困難になってしまったものの、ten†cross様によるAndroid移植版が2012年にリリースされた事で今もアクセス可能な物語となっています。ご興味のある方は是非。

 

 ここからは前述した物語の話を交えつつ風景を紹介していきます。

日産スタジアムの最寄り駅とは言っても、ライブに行く時は新横浜駅から歩いていった方がいいと思います。本当に全然なにもないので。道中の写真が残ってない辺り、やけに遠く感じる道のりに苦心してリソースを割けなかったのでは…と自分で思います。じゃあ何で小机駅で降りたのか?というのは、降りた事がなかったから降りたくなっただけなんです…

そんなこんなでとぼとぼと歩いていたら日産スタジアムにつながってそうな歩道橋を発見。渡ります。

うははw見えてきたぞっw いいね~w

等の強烈な独り言を漏らしながら進んでいきます。

何もねぇ 何もねぇ 何もねぇ 何もねぇ
何もねぇ 何もねぇ 何もねぇ 何もねぇ

スタジアム手前の時点で既に人がいなすぎてテンション爆上げのまま道なりに進みます。

着きました。す、すごい…

見ての通り誰もいません。たま~に犬の散歩をしている人が通るだけです。

こういうのでいいんだよッ。こういうのでいいんだよッ。と叫びそうになったのをグッとこらえて、写真を撮ります。

何もねぇ

何もねぇ

何もねぇ

カラスさんは居て、ワロタ(日陰、いいよね)

もう勘弁してくれって言いたくなるぐらい、人がいない。
本当にありがたいことです。

というのも、日産スタジアムに行ったのはこれまでで一回だけで、去年のミスチルのライブだけだったんです。

その時の混み様しか記憶してないので、この風景には感動すら覚えます。

ちなみにその時はどれだけ混んでいたかというと…

これぐらい居ました。この時は友人が渋滞から抜け出して来るのをずっと待っていて、その間自分の隣に稲葉浩志さんみたいな見た目のゴツい人が居た事だけ覚えてます。あと回線も超混んでましたね。送ったLINEが15分後に届いてたりしました。ちなみにライブは凄く良かったです。「LOVE はじめました」を聴けたのがとにかく嬉しかった。

 

話を戻して、小机駅側から新横浜駅側に歩いていきます。

死ぬ前に一度は見に行きたい風景 第何位かわからないけどランクイン

ここもミスチルのライブの時はものすごい人数が居ました。座ってたりもした

歩いてる途中でさっきのスケボー少年達を見てガチの笑顔になりました。いっぱい、滑りなね。

反対側へ到着しました。ここが「聖地」です。

『Normalize Human Communication』は写真撮影が好きな大学生の佐古慎平くんがここで榎町鈴乃という少女に出会う事で話が始まります。

キャラ絵の被りがえげつないものの、右側に横浜労災病院があって、左側に噴水があるという構図。「間違いなく自分はここに来たのだ」と確信できて嬉しかったですね。

この後、「撮影会をしてほしい」と鈴乃に頼まれて慎平くんは定期的にポートレートを撮り続ける事になります。ちなみに私が慎平くんを慎平くんと呼んでいるのは慎平くんがあまりにも良い人すぎるためです。

で、そのポートレートの撮影場所のひとつが日産スタジアムの地下です。

元々日産スタジアムは治水対策の為に高床式の構造となっていて、河川が氾濫した時にはこの地下に水が流れ込んでくるそうです(突然の豆知識)。

ここで二人で場所を決めたり、構図を決めたり、ポーズを決めたりしたというのを想像して歩くのが楽しくて仕方がなかったですね。話自体はそんな楽しくなれるものではないぐらい暗いお話なんですが……………

 

散々歩き散らかして満足したので、新横浜駅へ向かいます。

せっかく来たので、三脚を使って自分の写真を撮りました(需要なし)

さよなら 君の声を抱いて 歩いて行く

川崎駅で南武線に乗り換えて、次の目的地に向かうべく矢向駅で降ります。

 

神明神社をたずねて

神明神社という名前の神社は全国各地に沢山あるのですが、私が目指すのは神奈川県の矢向駅から徒歩10分の住宅街の中にあるそれです。

駅を出てすぐに踏切があったり、歩道と車道の境界が不明瞭な感じが東京の下町と近いものを感じます。

正直この時点で眠気と疲労がすごくて、徒歩10分の道がかなりしんどく感じました。まっすぐな道が多かったので尚更…

そうして歩き続けていたら、目の前にいきなり現れました。

ここです。平日の夕方というのもあって静かで優しい雰囲気を感じ取りました。

この神明神社は、前述の『むきりょくかん。』で発表されたビジュアルノベル『ごがつのそら。』の舞台になっています。話としては新卒社会人の主人公が入社して一ヶ月目にこの神社に来て、バイトで巫女をやっている女子高生と仲良くなっていく…というもので、読んでいて幸せになれる大好きなお話です。こちらもAndroidでプレイできますので、是非。

この背景が…

これです。

早くこれになりたい

いきなり無言で写真を6枚貼り付けましたが、雰囲気の良さは伝わったのではないかなと思います。

実はこの神社に来るのは二度目で、その時は2019年に閉店した伝説的内装のゲーセン『ウェアハウス川崎 電脳九龍城砦』に行ったついでで来たんですよね。その時からは随分経っての来訪になったわけですが、特に何も変わった様子はなく、それがとても嬉しくてたまりませんでした。

『ごがつのそら。』というビジュアルノベルが公開された2005年からも、きっとこの神社の雰囲気というのはそう大きく変わっていないんだろうと思います。そう思いたい。

2006年5月に実際にこの神社にファンが足を運んでみるという企画が行われたそうで、その時は100名程訪れたそうです。超人気。

神社にノートが置かれ、訪れた人はメッセージを残せるようになっていたそうなのですが、公式サイトでそのノートのスキャンを見れるんです。とてつもなくデカい愛を感じるメッセージたちが集まっていて、この当時に参加出来た人は本当に幸せ者だなと超後追いファンの自分は思うのでした。

ごがつのそら。「期待しないで待ってるよ祭」参加者専用ページ

こちらから見れるので是非見てください。すごいです。

電話ボックス。なんだかミスマッチな気がして面白く、つい撮影

江ノ島日産スタジアムと比べたらそこまで歩き回る場所でもない&体力の限界で帰宅する事に決定。

矢向駅のホームから

帰り道の途中で秋葉原駅に寄り、ミルクスタンドで一杯をいただきます。パスチャライズコーヒーは本当においしいのでおすすめです。

最寄り駅のマックでてりたまの新作を食べておでかけ終了です。

正直、味を覚えてない

突発的に思いついたこのおでかけの残すダメージはまあまあ大きく、3~4日ぐらい筋肉痛が続きました。それだけではあるんですけどね。

『むきりょくかん。』様のノベルで『ほしのの。』という物語もあって、それは栃木県の星野町が舞台になっているんですよね。このブログを書いている月曜、そして明日の火曜を使って周ることも考えましたが、あまりにもさまよえる弾丸すぎるので一旦やめました。でもそのうち絶対に行きたい。

行きたい聖地っていうのはそんなにポンポン出てくる訳ではないからこそ、たまにこういう感じで周ってみると滅茶苦茶楽しいなと。ハルヒの聖地とかも周りまくりたいんですけどいつ行っても人が多そうでなかなか億劫ではあります…

兎にも角にも、ここからリアルのあれこれが忙しくなるだろうなって中でのおでかけだったので、結構なリフレッシュにはなりました。「また行こう」って思える場所が増えたのが、今の自分には良い薬になるような気がしています。

 

ということで、最後までお読み頂きありがとうございました。

このブログ記事を読んでくださった方にお伝えしたい事が一つだけあります。

 

行きたい場所があったらとにかく行きましょう(なんだそれ)。

でも、いつのまにか無くなってたとかそういうのは一番悲しいので。いくらGoogleストリートビューで見れるといっても人間の五感に勝るものはありませんから。

それでは今度こそありがとうございました。次の記事はまた元通りのおすすめ曲紹介記事になると思います。