こんにちは!忍です。
前回に引き続き、サブスクで聴ける曲に絞って6曲紹介します。
HARCO「winter sports rainbow」
作詞:青木慶則 作曲:青木慶則
収録:『winter sports rainbow(CCCD)』(2002/11/27)、『PICNICS -BEST OF HARCO- [1997-2006]』(2007/1/31)
シンガーソングライターHARCOさん(現在は青木慶則として活動)の2002年の楽曲になります。
この曲は少し前にTwitterで「おすすめの冬ソング、教えて下さいッ。」とツイートした際にFF外の親切な方から教えていただいたのですが、本当に良い曲です。
(その時教えていただいた冬ソングについてはこちらのプレイリストにまとめてありますので是非聴いてみてください。教えてくださったみなさん、ありがとうございました。)
はじめのエレクトリック・ピアノの響きからもう冬のゲレンデの情景が浮かび上がって来るので、エレクトリック・ピアノは本当にすごい楽器ですね。
そこに入ってくるHARCOさんの甘い歌声とのコンビネーションはまさに鬼に金棒。
そしてBメロの「winter sports rainbow」というフレーズの繰り返しで気持ちよくなってくる中、更にクラビネットの音が重なって来ると。ノリをより体で感じられるようになって凄く良いです。
最後の転調で(歌詞で描写されている)恋模様が終盤へと向かっていくようにいっそう感じられるのも素敵です。
これらの演奏の収録を(おそらく)主にひとりで手掛けられているという事に驚きました(Wikipediaによると鍵盤楽器、ドラム、ギター、マリンバを演奏できるそうです)。
「冬のエキストラ」という表現がガチで良すぎなんですが、この曲の歌詞で一番好きなのは出だしの
白銀のビートが僕の胸に響くよ
冷たい風を叩けリズムセクション
の部分です。一生逆立ちしても出てこない(当たり前)。
サブスクで聴く分には関係ない話ではあるのですが、この曲もしベスト盤に収録されていなかったらCCCDのシングルでしか聴けないままだったと思うと結構ゾッとするのは私だけでしょうか…
サカナクション「雑踏」
作詞:Ichiro Yamaguchi 作曲:Ichiro Yamaguchi 編曲:サカナクション
収録:『シンシロ』(2009/1/21)
私が中学の頃から大好きなバンド、サカナクションの3rdアルバムからの1曲になります。曲自体は前から聴いていましたがハマったのは最近になります。
半年ぐらい前に観たオンラインライブでこの曲が演奏されていたのですが、その時になんだか滅茶苦茶良い曲だと思いまして。ライブ環境の音響の素晴らしさがそう思わせたというよりかは、そもそもよく曲を聴けていなくて改めてちゃんと聴いたら良さを見つけられたという感じでした。
『シンシロ』の中では一番ギターを主体にしているロックな曲かなと思います。所々でベースやドラムが存在感を出してくるのがとても良いです。元々古くから完成されていた曲らしくアウトロをちょっといじっただけとの事なので、電子音の少なさには納得が行きます。当時のインタビューで「山口一郎さんのルーツはフォーク音楽であり、フォークをテクノやダンスミュージックにするのが山口一郎さんにとっての遊びであった」という事が語られているのですが、それを踏まえて聴くとやはり電子音楽的アレンジが薄いという点でこの曲はある意味サカナクションの音楽性の中枢部を覗けるような曲なのかなとも感じました。(まあ、『魚図鑑』には収録されていませんが…)
心の隙間を詰めていって
空いた場所を
何かで埋めようと
必死になってしまうんだ
汚れた手を洗うみたいに
何もかもが
流れてしまえばいいのに
歌詞についてはこの部分の暗さがたまらないですね。
最近サカナクションちゃんと聴けてないし聴き直そうかな…と思わせてくれる名曲でした。
cune「イナズマ」
収録:『イナズマ』(2002/8/7)、『GREAT SPLASH』(2002/12/4)、『BEST 1999-2004』(2005/6/8)
2000年代前半に名曲を残しまくったバンド、cuneの2002年の曲です。
この曲は完全にノリの良さで聴きまくりました。
シンプルかつパワフルなドラムに、鬼カッコいいリフを繰り返すリードギター、小林亮三さんの芯のある歌声。
それらが合わさって超エネルギッシュな名曲が生まれている…という説明しかできないです。
PVに関しては所々で出てくる謎テロップが印象的。気になった方はライブ映像を調べて観て頂くと良いです。リードギターの生熊耕治さんがガチでスゴすぎるというのが確認出来ると思います。
スピッツ「サンシャイン」
収録:『空の飛び方』(1994/9/21)
前回「ルナルナ」を紹介しました、スピッツの1994年の曲になります。
アルバム『空の飛び方』のクロージング曲ですが、このアルバムを聴く度に本当に良い終わり方をするなあと思います。
全体を通して淡さのあるサウンドです。
サビのピアノがとにかく凄く美しくて、それだけでも聴いてほしいですね。
跳ねる様なスネア、ベースも心地良いです。
サンシャイン
白い道はどこまでも続くよ
サンシャイン 寒い都会に降りても
変わらず夏の花のままでいて
冬の歌だけれどタイトルは「サンシャイン」なのが面白いなと思います。
池田春菜「I hope so…」
作詞:須谷尚子 作曲:中上和英
収録:『天使のいない12月 オリジナルサウンドトラック』(2003/10/24)、『AQUAPLUS VOCAL COLLECTION Vol.3』(2006/8/23)
2003年9月26日に発売されたLeaf制作のアダルトゲーム『天使のいない12月』のOP曲です。
実はYoutubeでlittlegirlhiace「天使のいない12月」という曲を発見してからこっちに辿り着きました(本当にありがとうございます)。
楽曲全体通してギターとストリングスのアンサンブルが特徴的なこの曲なんですが、音色自体はわりとチープさを感じると思うんです。
だれどそれがこの曲が素晴らしい理由そのものだと感じるんですね。この曲特有の「冬っぽさ」を高めるのに大きく寄与しているのかなと。
勿論元の音の配置が凄まじく良いというのはあるんですが、独特の音色はやっぱりこの曲を良いと感じさせる要因になっているかなと思います。安っぽすぎると思う人もいるとは思いますが、その賛否両論な感じもまたいいですよね(全肯定バカ)。
歌詞はもう最高に良いんですけど、『天使のいない12月』をプレイしていない(買ってはいる)のに語っても良いのか…?良い訳なくないか?と思った結果何も言わないことにしています。積みゲーばっかで本当にすみません…昔の私。
谷口崇「エヴリ・every」
収録:『エヴリ・every』(1997/11/21)、『BUSINESS』(1998/1/28)
現在も精力的に活動されているシンガーソングライター谷口崇さんの1997年の曲になります。6月にサブスク解禁された時は本当に嬉しかったです。ありがとうございます!
谷口崇さんの美しく高い声を聴いた事が無い方は必聴です。壮大なロックバラードで代表曲でもある「指でさようなら」等、名曲多数あります。
この曲に関しては軽快なサウンドに乗っかっている歌詞が本当に素晴らしくて、いつ読んでも元気が出ます。
he said「そのことに関しては
僕は専門じゃないから
はっきりした見解は、
のべれないけれど」
I said「その当時だけの、
刺激や感動じゃ
好きか嫌いかすらも
答えられないの?」
時間がない方はこの部分だけでも覚えてブラウザバックしてください。時間がある方はこの歌詞を読んで良いなと思ったらPVやサブスクで再生してください。
いつ読んでもこの歌詞の素晴らしさというのは薄れなくて…
まずインターネット上の言論空間で自分の意見を表明する事にビビり散らかしていた自分に対するアンサーを、私が生まれてくる前に提示している方が居たという事実に衝撃を覚えますよね。
「お前がビビりすぎなんだ」と言われればそれは言い返せはしないんですが、けど「オタクになりたい」とか言って映画を倍速再生する人がいるらしい(私は信じていません)この世の中では「専門性がないとそのトピックに関して意見を言ってはいけない」とまで勘違いしている人も少なからず居るのかなと思わなくもないんです。
何故こんな歌なの?
と君は言うかも…
でも僕が知りたいのは
ただひとつだけ
「この歌が好きか嫌いか」
ただそれだけ
僕は君が好きさ
それに理由なんてない
そうさ「好き」なら「好き」で、
「嫌い」なら「嫌い」で
理由の無い「好き」「嫌い」ぐらい表明したら良いじゃないかと、この曲では言っているんです。何も言わないでいると「その当時だけの刺激や感動」までなくなってしまう。意見が常に具体的である必要はない(それで生活している人でないのなら尚更)。
昔の私のようにビビっている人に聴いてほしいし、かく言う私がブログをちゃんと書こうと決心できたのもこの曲があってこそです。
こういう風に曲を紹介し続けた先に、この曲に出会う人が増えたらそれは素晴らしい事だなと思います。
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超アツく語ってしまいましたが、今回はひとまず終わりです。
次回(3)はサブスク未配信の曲を紹介する予定です。
ありがとうございました~
の前に…
今までのブログで紹介した曲のプレイリストをこれからは毎回貼ります。
ぜひチェックしてみてください♫
それでは今度こそありがとうございました~